
本物のモカを。最も高貴な酸味と優しいコク
■豆の特徴
ナチュラルと呼ばれる乾燥法で天日で乾燥させます。 品質改良されず
原生種に近いのと、石臼で脱穀するため形は良くはありませんが、小
さくずっしり重くマットなモカ色が綺麗で、土壌も安心・安全です。
珍重される金色の豆(ゴールデン・マタリ)が入っていることもあります。
今までの常識をすべて覆すような高貴な果実の酸味と、大量生産には
ない原種に近いコーヒーの木から採れたモカ・マタリは、独特のこっくり
とした香味・コクを大切に忍ばせています。
■モカ・クラシックマタリ
イエメンの小さな港町モカ港はコーヒー発祥の地で、15世紀~17世紀頃
に世界中に広まっていきました。現在「モカ」を冠するコーヒーはエチオピ
ア産とイエメン産に分類されます。
エチオピア産はモカブレンドとして販売されることが多いですが、当店の
扱うモカ・マタリはストレートで味わいたい極上品です。
尚、アメリカ産まれの「カフェ・モカ」は、深煎りのエスプレッソコーヒーに
チヨコレートシロップとスチームミルクが入った甘いドリンクです。
カカオ風味のあるモカ・マタリからヒントを得て考案されたイタリア風の別
の飲み物ですのでご注意を。
■農園・生産者
イエメンでも特に有名なコーヒーの産地が、バニーマタル地方です。
中東アラビア半島のイメージといえば限りなく続く砂漠・ラクダの遊牧・
オイルランプですが、2000m級の山々に囲まれたバニーマタル地方に
はバニーマタル(雨の子孫たちを意味する)と呼ばれるように雨が多
く幻想的な霧に覆われることもしばしばあります。
そこで生産されるコーヒーは大々的なプランテーション農業ではなく、
自営農家が自分の畑で細々と育てている為、安心で貴重でより高価
な豆となっています。
昼夜の気温差が激しく、昼間30℃~夜間0℃となることもあり、この気
温差と雨がコーヒーにとっては絶好の環境となっています。
2015年は武装組織のクーデターによって議会が強制的に解散させられ
首相不在の国となってしまいました。
それでも、雨の恵みに感謝し厳しい環境でも小さな農園を営み続ける生
産者を応援していきたい気持ちになります。
■味の特徴
・今までの常識を覆すような高貴な果実の酸味
・カカオに似た風味
・原種に近い独特のこっくりとした香味とコク