まん丸で小さな実は旨みがぎっしり詰まった希少種
■ピーベリーの実力
ピーベリーは通常の豆に比べて小さく、その名の通りまん丸です。
以前はその見た目から栄養不足の豆と噂された時代もありましたが、実際
の味については同じ木から収穫したピーベリーと通常のフラットビーンズ
では、味の特長は同じである上にむしろピーベリーの方が芳醇であるとの
多くの鑑定士の報告が出ています。
しかし、元々希少なブルボン種の上にピーベリーはコーヒーの枝木に5％～
7％しかできないため、流通もかなり少なく貴重な豆となっています。
現在日本で流通されているブルボン種の殆どは、幾つかの産地物をブレンド
されていますが、当店の豆は安全で高い品質を守る為に単一の農園にこだ
わってお届けしています。
■コーヒーの原種ブルボン種
コーヒーの起源をたどっていくと、ブルボン種とティピカ種の2つにたどり
着きます。
イエメンからインド洋の「ブルボン島」に移植され、大航海時代にブラジル
の土地に着き、その風土に根付いたのがブルボン種と言われています。
一時は、国の大量生産政策により病害に強いハイブリッド種に植え替えられ
次々と姿を消していきました。
在来種であるブルボン種は、数少ない農園の努力により守り続けられた大切
な品種なのです。
■由緒あるコーヒー農園パンタノ
フェレーロ家のコーヒー栽培の歴史は古く約100年の歴史を持ちます。
現農園主ワグナー氏の祖父がイタリアから移民としてブラジルに渡り、一か
ら大地を開拓し試行錯誤しながら誕生した由緒あるコーヒー農園です。
現在では、消費者のニーズに合った優れた品質のコーヒー豆を開発し提供す
る農園として認められ、世界中で最も品質レベルが高いと言われる「カップ
・オブ・エクセレンスTM」への入賞を果たしています。
また、ブラジル政府公認の「セラードコンテスト」では2度もの優勝を誇っ
ています。「セラードコンテスト」は国際的な品質基準が元となり、9つの
団体から成る大きな品評会の為、最高品質のコーヒー豆の代名詞となっ
ています。
農園では環境への取り組みも早くから行い、除草剤を一切使用しなかった結
果、害虫の天敵となる蜘蛛や鳥達が多く住んでくれています。
また、コーヒーチェリーの果肉や雑草、鳥が落とす糞までをも活用した有機
肥料を利用している為、腐葉土にはミミズやアルマジロなどが住み、栄養豊
富なふかふかの大地を作ってくれています。
フェレーロ家が代々、大地と相談しながら得た理想的な循環型の有機農法が
高品質なコーヒー豆を安定して作り出しています。
■味の特徴
・コーヒー原種ならではの強い香味、そしてコク
・小さな丸豆からぎっしりと詰まった旨味がはじける
・カカオのような苦味と風味
・キャラメルやキャンディ又はシロップのような奥深い旨味
・食通、コーヒー通の王道の一杯
・エスプレッソとしても向いている
